アーキテクトへの未知

ITに興味のない人間がITの世界に身を置きITのアーキテクトを目指すための備忘録

世代

平成最後の日、帰省中だったこともあり、京都コンサートホールで行われた姪の高校最後の定期演奏会に行ってきた。

 

高校生の彼女たちが織りなす音の響きは、繊細さ、危うさ、力強さ、溌剌さなどか入り乱れたハーモニーとなり、オーディエンスの喝采を誘った。

 

音楽に対する素養が微塵もない私が、音の重なりを感じ、個々の楽器がまるで鼓動する生き物のように感じられ、何とも言えない感動を味わった。

 

ITの世界でオーケストレーションという言葉を聞いたのは、SOAが持て囃され、ミドルウェアベンダーがこぞってSOA対応ソリューションを提供していた中で、様々な疎結合したサービスを取りまとめ、調和を図ってビジネス課題を解決する、といったもので、私が見たのはOracleのそれだった気がする。

 

マイクロサービスはSOAの進化版で、より洗練させた考えだとする見方があるらしい。

サービスはよりシンプルに、より細分化され、個々のマイクロサービスとしてより高度化する。それらのマイクロサービスを指揮して全体でハーモニーを奏でることで、本来の目的達成を目指す。まさにオーケストラ!

 

歳をとるにつれ、世代に対する意識が高くなる。上の世代、下の世代との常識の違いに戸惑う。我々は生物として、子孫を残し世代を紡ぐ本能がある。

おっさんになるにつれ、若い世代への期待が高くなる。でもそれは、無責任な放棄であってはならず、上の世代が残した財産を自分達の世代が有効活用し、次の世代により昇華させた形で継ぐことが大事だ、などと柄にもなく考える。

 

楽器を奏でる彼女たちのパワーに新時代『令和』を感じた。